Fujitaスケール 

故藤田哲也博士(シカゴ大学名誉教授)が提案した竜巻の被害の程度を表す指標である。
藤田スケールと、地物のダメージ、最大風速の関係は次の通りである。

藤田スケール 地物のダメージ 風速範囲
F0 軽微な被害。煙突や小枝が折れ、根の短い木が押し倒される。看板等に被害が出る。 32m/s未満
F1 普通の被害。移動式の家が基礎から押し倒されたり、ひっくり返る。移動中の自動車が道路から押し出される。組み立て式の車庫等が破壊されることもある。 32-50m/s
F2 重要な被害。屋根が家の骨組みから引きはがされる。移動式の家が破壊される。ボックス車がひっくり返る。大きな木が折れたり、根こそぎ抜ける。軽い物体がミサイルのように飛散する。 50-69.4m/s
F3 厳しい被害。しっかりした建物の屋根や一部の壁が引きはがされる。鉄道車両がひっくり返る。森のほとんどの木が根こそぎ抜ける。重い車両が持ち上げられて飛ばされる。 69.4-91.7m/s
F4 さらに厳しい被害。しっかりとした建物がなぎ倒される。基礎の弱い構造物はかなり飛ばされる。乗用車も吹き飛ばされ、大きな物体がミサイルのように飛散する。 91.7-115.3m/s
F5 驚 異的な被害。強い骨組みを持った家屋が基礎から持ち上げられ、かなりの距離を吹き飛ばされてバラバラとなる。自動車ほどの大きさ物体がミサイルのように なって100m以上飛ばされる。木々が持ち上げられる。鉄筋コンクリート構造物が重大なダメージを受ける。驚異的な現象が発生する。 115.3-141.7m/s
F6 ありえない被害。このような風はまず起こらないが、F5を上回る被害が事例として存在する。オリジナルのFujitaスケールには存在しないカテゴリーである。 141.7-169.2m/s

FPPスケール 

F 風速(m/s) 被害のカテゴリー P 被害長さ(km) P 被害幅(m)
0 17.8~32.6 軽微な被害 0 ~1.6 0 ~16
1 32.7~50.3 並の被害 1 1.6~5.0 1 16~50
2 50.4~70.3 顕著な被害 2 5.1~16.0 2 51~160
3 70.4~92.5 激甚な被害 3 16.1~50.8 3 161~490
4 92.6~116.6 荒廃的な被害 4 50.9~160.0 4 500~1500
5 116.7~142.5   5 161.0~508.0 5 1600~5000
6 142.6~   6 509.0~ 6 5100~

 

風力 名称 地上10mの風速(m/s) 陸上の状況 海上の状況
0 平穏 0.0-0.2 静穏,煙がまっすぐ昇る 油を流したような海面
1 至軽風 0.3-1.5 風向は煙がなびくのでわかるが,風見には感じない 魚のうろこに似たさざなみが生じる
2 軽風 1.6-3.3 顔に風を感じ,木の葉が動く 一面にさざなみが現れる.しかし,波頭は砕けていない
3 軟風 3.4-5.4 木の葉や細い小枝が絶えず動き,旗がひらめく かなり小さい波,波頭が裂けはじめる.ところどころに白波が見える
4 和風 5.5-7.9 砂ほこりが立ち,紙片が舞いあがる.小枝が動く. 波はまだ高くないが,海面のなかばが白波になる
5 疾風 8.0-10.7 葉のある灌木が揺れはじめ,池や沼の水面に波頭が立つ ほとんどの海面に白波が現れ,ときにはしぶきができる
6 雄風 10.8-13.8 大枝が動き,電線が鳴る.傘がさしにくくなる 大波が現れはじめ,泡立った波頭が各所にでき,通常しぶきをともなう
7 強風 13.9-17.1 樹木全体が動く.風に向かっては歩行困難 海は荒れ,波頭が砕けてできた白い泡は風の方向に流れて点々と長く続きはじめる
8 疾強風 17.2-20.7 小枝が折れ,風に向かっては歩行不能 大波はかなり高く,しぶきが渦巻きとなって波頭の上端から分離しはじめる
9 大強風 20.8-24.4 人家に軽微な損害が生じる 大波はさらに高くなって,泡が風の方に尾を引く.海はうなりだし,しぶきのため視程が悪くなることもある
10 全強風 24.5-28.4 樹木は根こそぎになって,人家の損害が多い. 大波は非常に高くなって,泡が重なって尾を引くので海面全体として白くみえる.海のうなりは強く視程は悪くなる
11 暴風 28.5-32.6 まれにしか起こらない大きい風.広い範囲の破壊をともなう 山のような大波となって、中小船舶は一瞬間みえなくなることもある.各所で波動はしぶきとなって吹きとばされ,視程は悪い
12 台風 32.7-36.9 被害はいよいよ甚大 海上は泡としぶきに閉ざされ海面は完全に白くなる.視程は著しく悪い
13   37.0-41.4    
14   41.5-46.1    
15   46.2-50.9    
16   51.0-56.0    
17   56.1-61.2    

ビューフォートの風力階級は1946年の国際会議で従来の内容が修正され,12階級から17階級まで拡張された.日本の気象庁も現在ではこの風力階級を採用している.

参考資料:徳島県自然災害誌, 徳島県, H9.3.7.

1922年(大正11年)8月2日 旋風

三好郡三野町に14時頃竜巻発生し移動途上の住家を倒し多数の死傷者を出した。特に消滅前15分計り停滞したところでは300m円内に立ち家を残さない程度であった由

被害 住家全潰13 半8 非住家全9 半7 被害戸150 死2 傷10 農地10余町

1954年(昭和29年)7月30日 前線(大雨,竜巻) 

四国横断の低気圧に伴い終日雷雨があり(徳島では14時02分ひょう),特に13時頃勝浦川上流から出た雷雨は北東に進行して,経路に大雨を降らせ小松島で 竜巻を起こした。

小松島田浦の竜巻は13時30分に発生約2km東進して海上に消える。被害の発生は13時40分頃。巾50m 全壊家1 半6 屋根窓ガラスの破損84戸 負傷1

1959年(昭和34年)9月16~17日 台風(14号) 

本邦の西を迂回して日本海を北東進したAクラスの台風。距離があったため本県の被害は少なかったが,宮古島では最低気圧908.4mbを記録し最大 風速は南西の風53m/sを計った。全国死者40名の内,長崎県と北海道で25人になる。県内の二日間の雨量は,剣山雲早山川上の広い範囲で200ミリを 超え,亜三山脈の少雨地は20~30ミリだった。徳島で15m/s以上の風は9~16時,最大風は南南東の風21.6m/s最低気圧998.4mb。鳴門 では14時50分頃竜巻による被害を出した。

被害 傷1 全壊1 床上1 床下30 一部破損30 道4 通信7

1970年(昭和45年)3月30日 たつまき 

正午頃,鴨島町上下水と広畑地区一体で局地的な「たつまき」が起り,ビニールハウス10棟が倒壊または半壊した。地元の人の話ではゴォーと云う音とともに,巾50cm(これは50mの間違いではないだろうか?)の竜巻が西から東へ約800mにわたって吹きぬけたとのことであった。(徳島新聞)

1974年(昭和49年)4月7日 たつまき

11時頃,西祖谷山村でたつまきが発生,民家の屋根やタバコ乾燥室が吹き飛ばされた。