平成22年度プロジェクト演習のお題

風工学研究室の平成22年度プロジェクト演習は, 「強風災害を科学する」

をテーマとします。  台風の上陸数の平年値は2.6個/年です。しかし,2004年は史上最高の10個の台風が日本に上陸し,日本各地に甚大な被害をもたらしました。 2005年はアメリカがハリケーン,カトリーナの上陸により大打撃を受け,2005年末には羽越線の特急が突風が原因と思われる異常な力を受け脱線転覆し ました。2006年は竜巻による被害が目立ち,9月には宮崎県延岡市で市街地が竜巻の直撃を受け,特急が脱線,横転したほか,3名の方が亡くなりました。 さらに11月には北海道佐呂間町で建設現場事務所が竜巻の直撃を受け,9名が亡くなりました。何が原因か定かではありませんが,今,強風による災害の頻度 が急増しています。そこで,平成22年度はプロジェクト演習向けのテーマとして「強風災害」をとりあげる予定です。

過去のプロジェクト演習

平成22年度はとりあえずテーマを「強風災害」にしていますが,今までは,そのとき,そのときの状況に合せて学生さんのやりたいことをテーマにして きました。もちろん,「強風災害」以外に興味のあるテーマが他にあれば,それをプロジェクト演習のテーマとすることもOKです。ちなみに今までの風工学研 究室でのプロジェクト演習では概ね次のような内容をテーマとしてきました。

通算回数 年度 テーマ 概要
9 2009 キャンパスと風の関係~キャンパス内の風の流れ解析~ 工学部キャンパスの風の流れを数値シミュレーションを使って検討し、ビル風の発生場所の指摘と対策についての提案を行いました.
8 2008 私達の周りの強風問題~テントを科学する~ 運動会などで使われるテントの耐風性能について風洞実験を通じて検討しました.
7 2007 国府町の竜巻から学ぶ防災 2007年8月29日に発生した徳島市国府町の竜巻の被害調査を元に,竜巻の移動速度や竜巻中心付近の風速について検討しました.
6 2006 身近な物を使った風力発電装置の製作 100円ショップなどで手に入るものを使って風力発電装置を作ってみました
5 2005 構造物の空力振動と風力発電サイト設置の検討 この年は2班に分かれて異なるテーマに取り組みました。一班は構造物の空力振動について,二班は風力発電サイトを徳島市に設置することの可能性について検討しました。
4 2004 ビル風と構造物基本断面周りの流れの可視化 構造物の形状として良く用いられる矩形断面周りの流れを煙によって可視化しました。また,徳島駅周辺のビル風の様子を模型実験で検討しました。
3 2003 60cmX40cmX200cm風洞の製作とタコマナローズ橋の空力振動 新しく風洞装置を製作し,その風洞を使ってタコマナローズ橋の空力振動を調べました。
2 2002 タコマナローズ橋における空力干渉に関する検討 タコマナローズ橋に注目し,たわみの渦励振とねじれ振動が同時に発生するかどうかを風洞実験で検討しました。
1 2001 可搬型小型風洞の製作と構造物の空力振動 3つに分解してエレベーターを使って持ち運びが出来る小型風洞を製作しました。また製作した風洞を使って構造物の空力振動について調べました。